この機械は走査型プローブ顕微鏡(Scanning Probe Microscopy)である。通称SPMと呼ばれるものである。
通常の顕微鏡だったらレンズで対象物(試料)を拡大して観察する。SPMは全く違う原理であり、”プローブ”というナノレベルの針で試料をなぞることで、拡大像を得るというものである。プローブは、カンチレバーと呼ばれている。このことにより、試料の画像だけでなく、硬さや粘性なども定量化できるという特殊な顕微鏡である。
我々のものは島津製作所のものである。1枚の画像を撮るのに解像度をあげると時間がかかってしまう(5分くらい)のが難点である。最近だと、高速AFMといって、画像が瞬時に撮影できるものもあり、羨ましい限りであるが。。
しかし、うちの研究室では、学部生が一人でこの機械を占有するという贅沢な使い方をしている(時として他の人も使うが)。ちなみに定価は1,100万円である。。あまり聞きなれない顕微鏡だと思うが、このような特殊な顕微鏡を用いることで、新しい研究の展開を模索している。
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