2018年8月17日金曜日

スマホゲームという広告メディア

スマホゲームをやっていて多くの人が思うことの一つに、広告が多すぎるというものがあるのではないだろうか。


昔はゲームをやる時は、ゲームそのものを目的としていた。家庭用ゲームしかなかった時代は、家に帰ってゲームを楽しむことが目的だった。

もちろん現在でもゲームそのものを楽しむことが目的の場合もある。一方で、合間の時間(通勤・通学の時間、待ち時間)を埋めるためにゲームをするという人が多くなってきたのではないかと思う。自分も完全にそのタイプである。その時はそれなりに熱心にやるが、データが消えたからといって別になんとも思わない。しばらくやっていたゲームも、少し経つと全く触らなくなってしまう。

なので、ほとんど無料のアプリで無課金でゲームをしている。課金して強くして他のプレイヤーに勝ちたいなどの気持ちは全然ないので。

そうすると、アプリの製作者はどうやって儲けるかということになる。

その手段が広告であることはいうまでもない。

ゲームをやっていると、連続してできないようになっており、連続するには課金したり、少なくとも広告を見なければならなくなっている。コンティニューや少しのアイテムを得る場合も広告をみるということになっている。

ということで、ひたすら広告を見させられる。別に良いのだけれど、大量に広告を見させられることで、広告が主目的なんじゃないかという錯覚さえ覚える。

日本の広告費の媒体別の割合としては、雑誌や新聞の広告など、紙媒体での広告がどんどん減少している。テレビは依然として強いが、ネット広告の伸び率が圧倒的に高い
2017年日本の広告費媒体別

ツイッターやブログでも広告はあるが、なかなかクリックをして見てくれない。そこで、ゲームのアイテムやコンティニューなどと引き換えに広告を見てもらうというシステムである。

よくできてはいるが、上で書いたように「スマホゲームは広告メディアなんじゃないか」と感じる。実際、私のように、ゲームにそれほどすごい内容を求めていないユーザーもそれなりにいると思う。

広告という産業の移り変わりを考える上で、ネットは欠かせないが、いかに広告を見てもらうかという観点からスマホゲームを考えると、娯楽とは違う新しい側面が見えてくることがわかった。自分がスマホアプリでゲームをやるなんて、2年くらい前には信じられなかったが、なんでも挑戦してみるものだなあと感じている。

0 件のコメント:

コメントを投稿